会長挨拶

 

 

日ごろから日本障害者スキー連盟の活動にご理解とご協力をたまわり、心より感謝申し上げます。当連盟は、日本を代表する唯一の障害者スノースポーツの団体として、普及・振興および競技力の向上を目指し2001年に発足しました。

 

スノースポーツでは、真っ白な雪世界で大自然を満喫し、単なるスピード感だけではなく曲がるときの横のG、加速する時の下へのGの爽快さ、そして滑走をコントロールするための雪とパワーとのコミュニケーションといった無限の楽しさを味わうことができます。

 

この素晴らしいスノースポーツの楽しさを様々な人々に広める活動を通して、障害者の社会参加を促進し、活力ある共生社会の創造に貢献する、そして世界平和の発展に寄与することを目的としています。

 

前回の2022年北京パラリンピック冬季大会では、金メダル4個、銀メダル1個、銅メダル2個の合計7個のメダル獲得という偉業を成し遂げました。しかし同時に世界の実力が大幅にアップしていることを思い知らされた大会でもありました。さらなる選手の技術力向上や先進的な用具開発に向けて、日々切磋琢磨していく環境を整備していかなければ、世界との競争はますます厳しい状況になっていきます。

 

また、素晴らしい選手を輩出していくためにも、障害者スノースポーツの裾野を広げていく活動が重要です。そのために、どのようなイベントや大会を実施していけば皆様にスノースポーツの楽しさが伝わっていくのか、どうやって若手選手の発掘を行っていくのか、今一度真剣に考えて、より良い普及活動につながるよう取り組んでいきます。

 

これからも、障害者スノースポーツのさらなる普及発展と、競技力向上のために、多くの皆さまのお知恵をお借りしながら連盟の運営を行って参りたいと思います。障害者スノースポーツに関わる人々が誇りを持てる、そして日本国民に夢や感動を与えられる、そんな障害者スノースポーツの世界を実現すべく努力を続けて参ります。

 

皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

公益財団法人 日本障害者スキー連盟

会長 椎名 茂