障害にはさまざまな種類がありますが、まずはそれぞれのカテゴリーごとに分かれて順位を決めます。各カテゴリーでは、障害の種類や程度によってクラス分けが行われています。クラス分けでは、障害の種類・程度をアルファベットや数字で表記します。このクラスを見れば、どのような障害の種類や程度があるか分かります。
スタンディングカテゴリー(立位)
上肢や下肢に障害があり、どの選手も2本のスキー板を使用して滑走します。義足を使って滑走する選手もいます。
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ストックなしで滑る選手もいます
シッティングカテゴリー(座位)
下肢に障害がある選手のカテゴリー。どの選手もフレームとスキー板からなる「シットスキー」に乗って滑走します。
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障害の軽い選手は前傾姿勢での滑走ができます
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障害の重い選手は深く座りバランスを安定させます
ビジュアルインペアメントカテゴリー(視覚障害)
視覚に障害がある選手のカタゴリー。視覚を補って安全に競技するため、ガイドと一緒にコースを走ります。選手はガイドの声や音を頼りに競技を行います。
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ガイドとともにスタートからゴールまで競技します
「クラス分け委員」とは
障害の種類や程度により、選手一人ひとりのクラスを決めているのがクラス分け委員です。クラス分けでは、計算タイムを算出するための障害の程度に応じた係数を決めるため、選手の勝敗に直結するほど重要と言えます。クラス分け委員は、筋力や動作、可動域などをチェックし、腕や脚を切断している場合は欠損部分の長さも測定します。また、大会では実際に競技している様子も観察し、徹底的なチェックのもとクラス・係数が決められるのです。選手たち公平な勝負のため、クラス分け委員は陰ながら重要な役割を果たしています。