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2019INAS知的障害者スキー世界選手権大会 3日目結果 クロスカントリースキー・リレーで男女ともに3位

国際知的障害者スポーツ連盟(INAS)主催の2019INAS知的障害者ス
キー世界選手権大会がフランスのヴェルコールで3月5日に開幕し、男女クロス
カントリースキー・リレーが行われました。

日本からは5名の選手が出場し男女ともに3位に入りました。

【男子】
●日本チーム 3位 17分49秒5
 1走:西村 潤一  (澁谷工業) 5分30秒8(区間2位)
 2走:村越 裕太郎 (あかね園) 5分36秒4(区間2位)
 3走:阿部 昂平  (伸康会) 6分42秒3(区間3位)

 [優勝:ロシア 16分29秒0]

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【女子】
●日本チーム 3位 15分36秒5
 1走:青柳 伶奈  (イオン北海道)7分26秒0(区間3位)
 2走:戸島 寿々香 (あいべつ校) 8分10秒4(区間3位)
  
 [優勝:ロシア 13分25秒0]

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■談話

▼西村潤一選手 (澁谷工業株式会社)

1走としてスタートの出だしが良くロシアの後ろをついていくことができたが、上
りで離されてしまった。フランスにも抜かれたが、諦めないでついて行ってバトン
ゾーン手前で抜き返して2位で村越にバトンを渡すことが出来て良かった。
明日は、初日のクラシカルでは9位だったのでそれ以上の順位を目指して頑張りま
す。

▼村越 裕太郎選手 (特別養護老人ホームあかね園)

今回はチームでのリレーで1走の西村さんから2位でバトンをもらい、バトンゾー
ンで1位のロシアがバトンミスで転倒をしたので、追いつけるように最初からスピ
ードを上げた。ロシアに迫る走りをして、フランスに40秒近く離すことができて
自分としては良い走りができた。
明日は最終日で徐々に体が動いてきているので最初から上位に食らいついてメダル
を目指します。

▼阿部 昂平選手 (社会福祉法人 伸康会)

一走の西村さんと2走の村越さんの力走でフランスを引き離してリードをもらいバ
トンを受けました。しかし上りでフランスに追いつかれ下りの急カーブで転倒しリ
ードを守れなかったこと、アンカーの役目を果たすことができなかったこと全て悔
しいです。ワックスをしてくれたコーチまたスタッフ、仲間に感謝し、明日の15
kmフリーは、少しでも上位に入れるように頑張ります。

▼青柳 伶奈選手 (イオン北海道 イオン旭川永山店)

今年もリレーで3位を獲得できてとても嬉しいです。後輩に、しっかりバトンを渡
すことができて良かったです。でも、もう少しフランスの選手についていけたら良
かったと思っています。
明日の最終レースは、今日のような滑りができるように全力で悔いのない滑りをし
たいと思います。昨年より女子選手が増えているので得意のスケーティングでしっ
かり自分の滑りをして少しでも順位を上げたいと思います。

▼戸島 寿々香選手 (北海道美深高等養護学校あいべつ校)

初日から始まったクラシカルレースより自分の得意なスケーティングだったので良
い滑りができました。先輩からバトンを受け取りしっかりゴールして3位のメダル
をもらうことができてとても良かったです。明日で最後なので自分の全力を出し切
りたいと思います。

▼監督 富士原  裕三   (北海道美深高等養護学校あいべつ校)

大会3日目は、クロスカントリースキーリレー・男子2.5kmX3人、
女子2.5kmX2人が行なわれました。
男子は1走西村、2走村越、3走阿部、女子は1走青柳、2走戸島で編成しました。
男子が銅メダル、女子が銅メダルの結果でした。

男子1走の西村は、ロシアに続く2位で第2走者の村越につないだ。その村越は1
位ロシアに迫る走りを見せて3位フランスとの差を40秒広げ、第3走者の阿部へ
つなぎました。逃げ切るために粘り強い走りをしたが下りで転倒、フランスに抜か
れ3位でゴールしました。ゴール後、阿部は悔し涙を流しているところに仲間たち
が駆け寄り、励ます場面はとても感動的でした。

女子の1走は青柳、2走は戸島。スタート後から前を行くロシアに離されたものの、
2位フランスと激走を繰り広げました。10秒差で第2走者戸島へ。戸島も、前日
までの2レースより体が動き、あきらめずに走り3位でゴール、銅メダルを獲得し
た。

前日までの2レースをふまえ力を発揮し、2カテゴリーでメダルを取ることができ
た。ただ、メダルは獲得したものの、他国との差が離れつつある。メンバー個々に
タイムを少しでも短縮し各走者へつなげることができれば、次回大会以降の色の違
うメダルへの期待ができると思います。