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【パラアルペン】パラアルペンアジアカップ大回転第2戦 実力者たちの牙城ゆるがず、6名がGS2連勝を飾る

「2021ワールドパラアルペンスキー アジアカップ ~菅平高原シリーズ~」の大会3日目、大回転(GS)第2戦が行なわれました。

朝から青空が広がる絶好のコンディション。ただ、予想以上に早い時間から気温が上昇し、雪が軟らかくなりすぎることが心配されましたが、雪面硬化剤の使用と入念なコース整備により、良好な条件が保たれました。

女子座位は、村岡桃佳選手が連日の圧勝。男子に迫る速さを見せつけました。一方の男子も、立位では三澤拓選手、座位では森井大輝選手が勝利し、昨日と同じ顔触れが並ぶ結果となりました。

男子知的障害クラスは、木村嘉秀選手が優勝。木村選手はここまでの全レースを制し、日本のエースの地位をますます揺るぎないものにしています。

アジアカップも残すところ2日。明日からは戦いの舞台をグランプリコースに移し、回転(SL)競技が行なわれます。

 

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■開催日/3月11日(木) ■スタート時間/午前10時00分

■開催地/菅平高原パインビークスキー場(長野県上田市)

■天候/晴   ■気温/4℃

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■開催種目/大回転(GS)

スキー板を滑らせる技術とターンを描く技術との、高次元での融合が求められる

種目です。そのため、アルペンスキーの基本が凝縮されているとも言われます。

2本滑った合計タイムで競われるので、逆転劇もしばしば起こり、見る楽しみも

たっぷり。とくに2本目は、1本目の上位選手が順位を引っくり返してスタート

するため、非常にスリリングな展開となります。この大回転と回転を合わせて

「技術系種目」と呼び、「高速系種目」と対になる言葉として使われます。

 

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■試合結果

<女子>

▼立位

 優勝 神山則子(テス・エンジニアリング株式会社)LW9-1 2分16秒10

 (1st RUN:1位 1分08秒75/2nd RUN:1位 1分07秒35)

 

▼座位

 優勝 村岡桃佳(トヨタ自動車株式会社)LW10-2 2分03秒18

 (1st RUN:1位 1分02秒69/2nd RUN:1位 1分00秒49)

 

 2位 田中佳子(株式会社Tポイント・ジャパン)LW12-2 2分14秒42

 (1st RUN:2位 1分07秒88/2nd RUN:2位 1分06秒54)

 

 3位 原田紀香(富士通Japan株式会社)LW12-1 2分19秒39

 (1st RUN:3位 1分10秒75/2nd RUN:3位 1分08秒64)

 

▼知的障害

 優勝 馬場圭美(株式会社 ProVision) 2分44秒12

 (1st RUN:1位 1分24秒20/2nd RUN:1位 1分19秒92)

 

 2位 梅澤知代(ソニー希望・光株式会社) 2分53秒39

 (1st RUN:2位 1分29秒15/2nd RUN:2位 1分24秒24)

 

<男子>

▼立位

 優勝 三澤 拓(SMBC日興証券株式会社)LW2 2分00秒20

 (1st RUN:1位 1分01秒01/2nd RUN:1位 59秒19)

 

 2位 高橋幸平(日本体育大学)LW9-2 2分02秒30

 (1st RUN:2位 1分01秒86/2nd RUN:3位 1分00秒44)

 

 3位 東海将彦(トレンドマイクロ株式会社)LW3 2分03秒00

 (1st RUN:3位 1分02秒80/2nd RUN:2位 1分00秒20)

 

▼座位

 優勝 森井大輝(トヨタ自動車株式会社)LW11 1分55秒93

 (1st RUN:1位 59秒02/2nd RUN:1位 56秒91)

 

 2位 鈴木猛史(KYB株式会社)LW12-2 1分59秒66

 (1st RUN:2位 1分00秒43/2nd RUN:2位 59秒23)

 

 3位 藤原 哲(アクセンチュア株式会社)LW11 2分14秒54

 (1st RUN:4位 1分09秒12/2nd RUN:3位 1分05秒42)

 

▼知的障害

 優勝 木村嘉秀(日本ピザハット・コーポレーション株式会社) 2分10秒45

 (1st RUN:1位 1分06秒79/2nd RUN:1位 1分03秒66)

 

 2位 金澤碧詩(札幌市立中央中学校) 2分15秒85

 (1st RUN:2位 1分08秒21/2nd RUN:2位 1分07秒64)

 

 3位 木附雄祐(CTCひなり株式会社) 2分20秒68

 (1st RUN:3位 1分11秒30/2nd RUN:3位 1分09秒38)

 

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■談話

 

▼三澤 拓(SMBC日興証券株式会社)

昨日よりも雪面硬化剤が効いている感じがあったので、思い切って滑れました。

1本目はちょっと振り幅のある旗門設定で、2本目はまっすぐぎみの設定でしたけれど、両方ともある程度うまく滑れたので、良いレースができたと思います。手ごたえとしは、7~8割といったところでしょうか。明日からのSLでは、もうちょっと差を広げて勝ちたいと思っています。

 

▼森井大輝(トヨタ自動車株式会社)

軟らかい雪にもだいぶ慣れてきて、きれいなラインをトレースできたことが、勝利につながったと感じています。昨日は雪質が特殊だったために苦しいレースになりましたが、今日はコースの上から下まで状況を把握できていたので、うまく対応できたと思います。明日からはスラロームで(鈴木)猛史の得意種目なので、できるだけ食いついていきます。

 

▼村岡桃佳(トヨタ自動車株式会社)

楽しく滑れましたし、まずまず良い滑りができたのではないかと思います。もともと斜面変化がすごく苦手で、そういう箇所ではセーブしてしまってラインがうまくつなげられず、タイムロスになることが多いのが悩みでした。この2日間のGSでは、思い切ってインスペクションどおりのラインでいけたかなと思うので、そういったところはちょっと成長した部分かな、と。越えなければいけない壁を、ひとつ超えることができたかなと思います。明日のSLもがんばります!

 

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■大会概要

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  • 会場:菅平パインビークスキー場 (長野県上田市)
  • 主催:特定非営利活動法人日本障害者スキー連盟
  • 共催:公益財団法人日本障がい者スポーツ協会

 

※本大会は、一部をWPAS公認「Sugadaira 2021 World Para Alpine Skiing Asian Cup」としても実施いたします。WPAS公認レースは立位および座位カテゴリーの登録選手のみが対象となります。

※視覚障害カテゴリーは、出場選手がいません。

※WPAS=World Para Alpine Skiing(国際パラリンピック委員会のパラアルペンスキー統括部門)

 

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■大会スケジュール

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3月 9日(火) スーパー大回転(SG) 1戦目 11時~(予定)

                     2戦目 12時50分~(予定)

  10日(水) 大回転(GS) 10時40分~(予定)

  11日(木) 大回転(GS) 10時40分~(予定)

  12日(金) 回転(SL) 9時50分~(予定)

  13日(土) 回転(SL) 9時50分~(予定)

※競技開始時間は、天候によって大幅に変更になる可能性がありますので、

上記は目安の時間になります。

 

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■出場選手数

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▼女子

 ・立位   日本  1

 ・座位   日本  4

 ・知的障害 日本  2

▼男子

 ・立位   日本  6

 ・座位   日本  5

 ・知的障害 日本  8

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  • 合計       26

▲村岡桃佳選手

 

▲神山則子選手

 

▲三澤拓選手

 

▲森井大輝選手