- 大会結果
パラアルペンアジアカップ4日目、回転(SL)第2戦 ┃ 村岡桃佳、高橋幸平、森井大輝、馬場圭美、木村嘉秀が最終戦を飾る!
「2021ワールドパラアルペンスキー アジアカップ ~野沢温泉シリーズ~」の大会4日目。シリーズ最終日を迎えました。
天候は快晴。夜から朝にかけて気温が下がったこともあり、最高のコンディションのレースとなりました。
女子座位は、今日もまた村岡桃佳選手の圧勝。2位以下をまったく寄せつけないレースで、シーズンの最後を飾りました。男子立位と男子座位は、ともに昨日のレースでは途中棄権となっていた髙橋幸平選手と森井大輝選手が優勝し、見事に雪辱を晴らしました。また、知的障害のクラスは、男女でそれぞれトップの実力を持つ馬場圭美選手と木村嘉秀選手が、今日も1位の座を譲りませんでした。
これで野沢温泉シリーズは閉幕となります。予定されていた4戦のうち、悪天候のため1戦が中止となりましたが、見どころの多いレースが連日にわたり繰り広げられました。2020/2021シーズンのレースはこれですべて終了となり、いよいよ選手たちは北京パラリンピックへと照準を合わせていきます。引き続き応援のほど、よろしくお願いいたします。
■開催日/4月15日(木) ■スタート時間/午前9時50分
■開催地/野沢温泉スキー場 (長野県下高井郡野沢温泉村)
■天候/晴 ■気温/2℃
■開催種目/回転(SL)
すばやい動きと細かいターンが要求される、もっともテクニカルな種目です。旗
門設定によるリズム変化も随所に盛り込まれ、選手の失敗をしばしば誘います。
トップ選手になると旗門ぎりぎりのラインをねらっていくため、脛や手、または
全身でポールをなぎ倒して通過することが当たり前になっています。選手はさま
ざまなプロテクターを装着しますが、それでもその衝撃は決して軽いものではな
く、格闘技にも例えられます。
■試合結果
<女子>
▼立位
優勝 神山則子(テス・エンジニアリング株式会社)LW9-1 1分55秒32
(1st RUN:1位 56秒54/2nd RUN:1位 58秒78)
▼座位
優勝 村岡桃佳(トヨタ自動車株式会社)LW10-2 1分48秒97
(1st RUN:1位 53:45/2nd RUN:1位 55秒52)
2位 原田紀香(富士通Japan株式会社)LW12-1 2分11秒65
(1st RUN:2位 1分04秒25/2nd RUN:2位 1分07秒40)
3位 岸本愛加(株式会社タスク・フォース)LW11 2分20秒30
(1st RUN:3位 1分08秒67/2nd RUN:3位 1分11秒63)
▼知的障害
優勝 馬場圭美(株式会社 ProVision) 2分27秒55
(1st RUN:1位 1分13秒12/2nd RUN:1位 1分14秒43)
2位 浜井 慧(日本エマージェンシー・アシスタンス株式会社) 2分48秒57
(1st RUN:2位 1分23秒94/2nd RUN:2位 1分24秒63)
3位 浅野 陽香(武蔵野東小学校) 2分51秒80
(1st RUN:3位 1分24秒27/2nd RUN:3位 1分27秒53)
<男子>
▼立位
優勝 髙橋幸平(日本体育大学)LW9-2 1分40秒22
(1st RUN:1位 49秒84/2nd RUN:1位 50秒38)
2位 三澤 拓(SMBC日興証券株式会社)LW2 1分43秒27
(1st RUN:2位 51秒17/2nd RUN:2位 52秒10)
3位 東海将彦(トレンドマイクロ株式会社)LW3 1分45秒42
(1st RUN:3位 52秒49/2nd RUN:3位 52秒93)
▼座位
優勝 森井大輝(トヨタ自動車株式会社)LW11 1分33秒27
(1st RUN:1位 45秒31/2nd RUN:1位 47秒96)
2位 鈴木猛史(KYB株式会社)LW12-2 1分37秒39
(1st RUN:3位 49秒38/2nd RUN:2位 48秒01)
3位 狩野 亮(株式会社マルハン)LW11 1分38秒95
(1st RUN:2位 48秒50/2nd RUN:3位 50秒45)
▼知的障害
優勝 木村嘉秀(日本ピザハット・コーポレーション株式会社) 1分49秒42
(1st RUN:1位 54秒68/2nd RUN:1位 54秒74)
2位 木附雄祐(CTCひなり株式会社) 2分01秒76
(1st RUN:2位 1分00秒01/2nd RUN:2位 1分01秒75)
3位 五味逸太郎(社会福祉法人 もえぎの会しいの実社) 2分21秒30
(1st RUN:3位 1分07秒58/2nd RUN:3位 1分13秒72)
■談話
▼村岡桃佳(トヨタ自動車株式会社)
とても楽しいレースでした。朝は雪もよく締まっていて、1本目はとくに良い条件の中で滑ることができました。2本目は少し雪が緩んできたものの、それでも滑りやすいコ
ースに仕上がっていたと思います。私にとってSLは、もともと課題ばかりの種目なので、このシリーズでは感覚を戻すというよりも、自分らしい滑りを見つけられればいい
なと思いながら滑っていました。でも、さすがにスキーに戻って短期間すぎたのか、見つけることはできなかったので、引き続き課題として、また来シーズンがんばりたいと
思います。
▼髙橋幸平(日本体育大学)
1本目から体がよく動いているという感覚があり、それがタイムと合致して、今日はとても良いレースができました。昨日と比べて、レース前のアップを多めにとって体が動く状態を作れたことが、勝因のひとつではないかと思います。今シーズンは海外遠征に1度しか行くことができず、世界のトップとの差を確認することが充分にできなかったのですが、アジアカップが国内で2シリーズ開催されたことは、すごくありがたかったと思っています。ここで得られたことを、来シーズンに活かしていきたいと思います。
■本日のレース写真
(写真=堀切 功/日本障害者スキー連盟)
女子立位優勝・神山則子選手
女子座位優勝・村岡桃佳選手
女子知的障害優勝・馬場圭美選手
男子立位優勝・髙橋幸平選手
男子立位2位・三澤拓選手
男子立位3位・東海将彦選手
男子座位優勝・森井大輝選手
男子座位2位・鈴木猛史選手
男子座位3位・狩野亮選手
男子知的障害優勝・木村嘉秀選手
■大会概要 会場:野沢温泉スキー場 (長野県下高井郡野沢温泉村)
主催:特定非営利活動法人日本障害者スキー連盟
共催:公益財団法人日本障がい者スポーツ協会
※本大会は、一部をWPAS公認「Sugadaira 2021 World Para Alpine Skiing Asian Cup」としても実施いたします。WPAS公認レースは立位および座位カテゴリーの登録選手のみが対象となります。
※視覚障害カテゴリーは、出場選手がいません。
※WPAS=World Para Alpine Skiing(国際パラリンピック委員会のパラアルペンスキー統括部門)
■大会スケジュール
4月12日(月) 大回転(GS) 10時~
13日(火) 大回転(GS) 悪天候のため中止
14日(水) 回転(SL) 10時~
15日(木) 回転(SL) 10時~
■出場選手数
▼女子
・立位 日本 1
・座位 日本 4
・知的障害 日本 3
▼男子
・立位 日本 5
・座位 日本 5
・知的障害 日本 5
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合計 23