国際パラリンピック委員会ノルディックスキー(WPNS)主催の「CO・OP共済
2019ワールドパラノルディックスキーワールドカップ 札幌大会」が3月12日
に北海道の札幌で開幕し、大会最終日のクロスカントリースキー(ショート・クラシ
カル)が行われました。
本大会は札幌で2回目となるワールドカップ開催となります。パラリンピック、世界
選手権に次ぐこの国際大会には、世界13か国から強豪選手が集結し熱戦を繰り広げ
ています。今年度ワールドカップの最終大会であり、年間チャンピオンが決まりま
す。
本日の各レースの優勝者は、男子立位はマーク・アレンズ選手(カナダ)、視覚はブ
ライアン・マッキーバー選手とガイドのグラハム・ニシカワ(カナダ)、座位はダニ
エル・クノッセン選手(アメリカ)です。
女子立はナタリー・ウィルキー選手(カナダ)、視覚はカリナ・エドリンガー選手と
ガイドのフロリアン・ルパート・ザイヴァルド(オーストリア)、座はオクサナ・マ
スターズ選手(アメリカ)です。
日本からは9選手が出場し、立位の川除大輝選手(株式会社日立ソリューションズJr
スキークラブ・富山県雄山高校)が3位で昨日に続き表彰台に登りました。
また新田佳浩選手(日立ソリューションズ)が4位、視覚の高村和人選手(岩手県立
盛岡視覚支援学校教諭)とガイドの藤田佑平(早稲田大学大学院スポーツ科学研究)
が6位に入賞しました。
男子座位の森宏明選手(明治大学)は9位、立位の岩本啓吾選手(東京美装興業)は
11位。女子立位の阿部友里香選手(日立ソリューションズ)は9位、出来島桃子選
手(新発田市役所)が10位、岩本美歌選手(大沢野中学校)は12位でした。
以下、各カテゴリーの1位〜6位までの入賞者と日本人選手のリザルトです。
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WPNS障害者ノルディックスキーワールドカップ:札幌大会最終日
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■開催日/3月17日(日) ■スタート時間/午前10時00分
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■開催地/北海道 札幌
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■天候/やや雪 ■気温/2℃ ■雪温/−2℃
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■開催種目/男女クロスカントリースキー・ショート(クラシカル)
男子立位・視覚・座位5km
女子立位・視覚・座位2.5km
●競技会場:
西岡バイアスロン競技場(札幌市豊平区西岡)
●大会ウェブサイト、Facebook
http://japanteam.jp/wc2019/index.html
https://www.facebook.com/paranordicwcsapporo/
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【男子】
▼立位の部
1位 マーク・アレンズ(カナダ) 13分53秒9
2位 ベンジャミン・ダビエ(フランス) 14分06秒1
3位 川除 大輝(株式会社日立ソリューションズJrスキークラブ・富山県雄山高
校) 14分12秒6
4位 新田 佳浩(日立ソリューションズ) 14分19秒3
5位 ウィトールド・スクピエン(ポーランド) 14分33秒5
6位 グレゴリ・ボブチンスキー(ウクライナ) 14分54秒0
<日本人選手の順位>
11位 岩本 啓吾(東京美装興業) 16分34秒9
▼視覚の部
1位 ブライアン・マッキーバー(カナダ) 14分24秒7
ガイド:グラハム・ニシカワ
2位 エイリク・バイ(ノルウェー) 15分17秒8
ガイド:オレ・マーティン・リド
3位 デミトロ・スアルコ(ウクライナ) 15分37秒0
ガイド:バジル・ポタペンコ
4位 ヤロスラフ・レシュチンスキー(ウクライナ) 15分59秒5
ガイド:K ヤレメンコ
5位 アンソニー・シャレンコン(フランス) 16分23秒1
ガイド:シモン・バルベルデ
6位 高村 和人(岩手県立盛岡視覚支援学校教諭) 19分04秒2
ガイド:藤田佑平(早稲田大学大学院スポーツ科学研究科)
▼座位の部
1位 ダニエル・クノッセン(アメリカ) 15分45秒1
2位 シン・ウィ・ヒュン(韓国) 16分25秒0
3位 タラス・ラド(ウクライナ) 16分33秒7
4位 マクシム・ヤロヴィー(ウクライナ) 16分44秒4
5位 デレク・ザポチンスキー(カナダ) 17分07秒0
6位 バジル・クラフチュク(ウクライナ) 17分24秒3
<日本人選手の順位>
9位 森 宏明(明治大学) 19分07秒5
【女子】
▼立位の部
1位 ナタリー・ウィルキー(カナダ) 8分31秒6
2位 ヴィルデ・ニールセン(ノルウェー) 8分32秒9
3位 エミリー・ヤング(カナダ) 8分47秒1
4位 オレクサンドラ・コノノヴァ(ウクライナ) 8分57秒6
5位 リュドミラ・リアシェンコ(ウクライナ) 8分58秒5
6位 ブリトニー・フダック(カナダ) 9分02秒5
<日本人選手の順位>
9位 阿部 友里香(日立ソリューションズ)9分40秒1
10位 出来島 桃子(新発田市役所) 9分59秒8
12位 岩本 美歌(大沢野中学校) 11分44秒1
▼視覚の部
1位 カリナ・エドリンガー(オーストリア) 9分07秒6
ガイド:フロリアン・ルパート・ザイヴァルド
2位 オクサナ・シュシコバ(ウクライナ) 9分29秒7
ガイド:ビラリー・カザコフ
3位 クララ・クルーグ(ドイツ) 10分29秒4
ガイド:マーティン・ハルト
▼座位の部
1位 オクサナ・マスターズ(アメリカ) 9分40秒6
2位 ケンダル・グレッシュ(アメリカ) 9分49秒3
3位 ブリジット・スカシュタイン(ノルウェー) 10分09秒0
4位 アーニャ・ウィッカー(ドイツ) 11分05秒0
5位 リー・ドヨン(韓国) 12分10秒5
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【談話】
≫川除大輝選手(株式会社日立ソリューションズJrスキークラブ・富山県雄山高校)
今日も金メダルを狙ってレースに臨みました。距離が短いので最初からガンガン
攻めていこうと考えていましたが、作戦通り入り最後まで全力で走りきることが
できました。
しかし、後半同タイムで銀メダルを競っていた相手に、最後6秒も離されたこと
が非常に悔しいです。
来シーズンは今までよりいい環境に進めるので、たくさんトレーニングを積んで
総合優勝したいです。
▼監督 荒井 秀樹 (株式会社電通)
新田選手は今日は4位でしたが、走り自体はピョンチャン・パラリンピックの時
と変らない素晴らしい走りでした。ただ今年から新田選手のクラスは係数が厳し
くなり、それが順位に影響していますが、今日の走りであれば北京にもつながる
力があると思います。
川除選手は今日は3位に入りました。今シーズンは入賞を目標として、北京まで
2年かけて実力を上げていこうと思っています。今日の後はベンジャミンと同等
の走りをしていましたが、アクシデントで転倒があり、それがなければもっと短
縮できたと思います。
今後、バイアスロンのほうで新しいコーチに入ってもらって体制強化をしていき
ます。ただ国内で大会がなくて強化していく環境がないので、広げていく開く環
境を作りたいです。
アメリカやカナダが強くなってるのは人数が少なくても大会をやっているのが要
因としてあるんです。
昨日200人のお客さんとファンランをやりましたがパラの選手との交流の場を
作るのにとても良い機会でした。このような活動を通してファンを増やしていき
たい。
川除選手は来年から日大のスキー部で活動していきます。学生チャンピオンを目
指して頑張ってほしいです。新田選手は毎年テーマを決めて、JISSでトレーニン
グしてます。チームとしては選手一人ひとりにあわせたピーキングの作り方など
をサポートしていきます。