国際パラノルディックスキー(WPNS)主催のワールドカップ(W杯)第1戦が
12月12日にフィンランドのボッカティで開幕し、大会4日目の男女クロスカント
リー・スプリント・クラシカルが行われました。
日本からは7名の選手が出場し、男子立位の川除大輝選手(日立ソリューションズ
Jrスキークラブ・富山県立雄山高校)は予選を1位で通過し、決勝でも果敢に戦い3
位、今シーズン2つ目のメダル獲得となった。新田佳浩選手(日立ソリューション
ズ)
は予選3位、決勝では僅差で敗れ5位入賞となりました。女子立位の阿部友里香選手
(日立ソリューションズ)は予選10位でセミファイナルに進みましたが、決勝には
進むことができませんでした。
そのほか、佐藤圭一選手(エイベックス)は16位、岩本啓吾選手(東京美装興業)
18位、座位の森宏明選手(明治大学)は20位、女子立位の岩本美歌選手(富山市
立大沢野中学校)は15位でした。
■談話
▼川除 大輝選手(日立ソリューションズJrスキークラブ・富山県立雄山高校)
下りは不利になるので、登りでどれだけ稼げるかが勝負だった。そのため、今日は
とにかく登りを頑張ろうと思って臨んだ。
決勝レースでは、スタートからしっかりスピードに乗れた点は良かった。その結果
メダルをとれたのは嬉しいが、予選で1位だったので銅メダルとなってしまったこ
とは正直悔しい。
カナダでもまたメダルがとれるよう頑張りたい。
▼監督 荒井 秀樹 (株式会社電通)
予選12名が準決勝へ進み、各組3人が勝ち抜けるノックアウト方式のスプリント
レース、川除大輝、新田佳浩の2名が決勝へ進んだ。
予選を1位通過した川除、3位の新田に期待がかかった決勝戦は6名、平昌パラリ
ンピックのメダリストも勢揃いしたハイレベルのメンバーで行われた。障害の重い
クラスからスタートし、障害の軽いクラスの選手が追いかけるハンティングスター
ト。2本のストックを持たないLW5/7クラスの川除らがスタートし、29秒後にLW
6、34秒後にLW8の新田佳浩がスタートした。
今年のフィンランドは雪不足でコースも狭く、後からスタートする選手にとっては、
位置どりが難しい展開となった。中盤までトップを走る川除もポーランド選手やウ
クライナ選手に接戦を演じたが3位、新田は僅差で悔しい5位だった。
まだ雪上トレーニングが始まったばかりの日本選手にとっては、今シーズンの最大
の山場にしているワールドカップ札幌大会へ手応えを感じさせる走りだった。
阿部友里香も準決勝まで進んだが6着で敗退。予選で健闘を見せた佐藤圭一、岩本
啓吾、森宏明、岩本美歌も次のレースに期待がかかる内容を見せている。